2026年7月9日放送の「Sunoパ!」は、結音さんゲスト回。
自作の歌詞、声、AI musicで物語を紡ぐアーティストとして活動し、Rock unit Silfiraをプロデュースする結音さんを迎え、
TEN6/天ロックフェスの話、リアルライブ企画、そして「手放せなかった夢」をもう一度鳴らす楽曲たちを掘り下げました。
音源紹介パートは、各曲ごとに埋め込み付きで掲載しています。
Xプロフィールでは、Emotional / Dark & Tender J-popを軸に、心の痛みにそっと寄り添う物語を音楽へ変えていく姿勢が掲げられています。
番組内の自己紹介では、2025年の年初ごろからSunoで曲作りを始め、年末ごろから本格的に活動を広げていったことを語ってくれました。
もともとはソロ活動からスタートし、2月のTEN6/天ロックフェス出演をきっかけに、響さんとのRock unit Silfiraをプロデュース。
さらに男性アーティストのプロデュース、オンライン企画、リアルライブ企画へと活動が拡張。
「思いつくままにやっている」という軽やかさの奥に、長く抱えてきた音楽への衝動がしっかり燃えているアーティストです。
前半の大きな話題は、TEN6/天ロックフェス。主催は深海魚(フカミカトト)さん。
結音さんは前回は出演者として参加し、今回は運営側にも関わる立場に。
番組では、約80組規模の出演者、アーティスト紹介や転換動画、前夜祭、サテライト的な企画まで、オンラインフェスでありながらリアルフェスのように広がっていく設計が語られました。
印象的だったのは、深海魚さんが掲げている「AI音楽のフジロックみたいにしたい」というビジョン。
放送では、その言葉を結音さんが代弁する形で紹介してくれました。
音楽を作る人たちが「いつかあのイベントに出たい」と思う場所を、少しずつ形にしていく。
アーカイブで後から追えるオンラインならではの強みと、当日のコメント欄で一緒に盛り上がるライブ感。その両方を楽しめるのがTEN6の面白さです。
もうひとつの軸は、結音さん自身が主催するリアルライブ企画。
選考で絞り込むよりも、応募してくれた人にできるだけ出てもらいたい。知らない人がふらっと見ても「こういう活動をしている人がいるんだ」と楽しめる場にしたい。
そんな“紹介の場”としてのフェス感が、今回のライブには込められています。
DJ、生のギター演奏、動画上映など、ライブハウスの文脈にAI音楽の表現を持ち込む試みも見どころ。
生バンドが普通だった空間に、動画やAI生成楽曲が入ってくる。結音さんの企画は、リアルとAI音楽の境目を少しずつ溶かしていく実験でもあります。
結音さんが最初に紹介したのは、Silfiraの「スタートライン」。
2月のTEN6出演をきっかけに作られたこの曲は、結音さん自身の歌でもあります。
かつて音楽をやりたかったのに、手放さざるを得なかった夢。その夢に、AI音楽という新しい道具が現れたことで、もう一度向き合えるようになった。
「手放そうとしたけど、手放せなかった夢」。番組内で語られたその言葉が、この曲の芯です。
フェスに出られた感謝、自分の“やりたい”にちゃんと向き合って生きていく決意。
タイトル通り、これはゴールの歌ではなく、やっと立てたスタートラインの歌でした。
続くかなめの楽曲は、雨をテーマにしたロックチューン「Rainbound (Demo)」。
もともとは音色さんのボイス企画に関連する流れから、男の子ボイス向けに作った歌詞を女性詩へ寄せ、バンド感のある形に仕上げた一曲です。
べるぼの小説『アンブレラパレード』で雨が重要なモチーフになっていることもあり、この曲はお祝いの意味も帯びています。
濡れた街、踏み出すビート、雨の中で加速していくロック感。番組の空気を一気にライブハウスへ引き寄せるようなナンバーでした。
べるぼからは「Bitter Pop Lemon」。
いつものベルボトム愛あふれるロック路線とは少し違う、トラック感のある一曲として紹介されました。
K-POP的な切れ味や“レモン”のモチーフから着想を広げ、甘酸っぱさと苦味のあるポップ感へ。
番組では「自分でも歌ってみようかな」という話も。
AIで作った楽曲を、さらに自分の声やライブへ戻していく。この往復運動こそ、今のSunoパ!周辺の面白さです。
結音さんのソロ曲として紹介されたのは「No you don’t」。
年初に作ったソロアルバム『Cyber Japonism』の世界観から生まれた、架空の映画のサウンドトラックのような一曲です。
物語の主人公は、日本人キャラクターの女性アサシン。
バーチャルなサイバー世界で生きる彼女が、普通の男性を好きになってしまう。
でも自分は特殊な仕事をしているから素直になれない。相手のせいにしながら、実はものすごく好き。
そんなツンとした感情の揺れが、和楽器の響きとサイバーパンク感の中に滲みます。
番組では、ギターを三味線風に変換したこと、Sunoで和風を指定すると尺八や三味線、ランタンのような“海外から見た日本”の記号が入りやすいことでも盛り上がりました。
AIの癖を笑いながら使いこなす、制作トークとしても楽しい時間でした。
後半には、リスナー応募曲としてGOKIGEN Tigerさんの「雨粒のシンコペーション」もオンエア。
番組ではミックスの美しさ、ベースの出方、全体のまとまりが話題に。
Suno楽曲はミックス調整が難しいからこそ、音の整い方に「どうやっているのか教えてほしい」と声が上がるほどでした。
雨をテーマにした回の流れとも自然につながる、おしゃれでグルーヴィーな一曲。
ゲスト曲、ホスト曲、リスナー曲が同じ番組内で並ぶことで、Sunoパ!が単なるトーク番組ではなく、AI音楽シーンの小さなショーケースになっていることがよく分かります。
結音さんが最後に語ったのは、リアルとAI音楽の垣根を少しずつなくしていきたいという思い。
ライブハウスで、YouTubeで、オンラインイベントで。場所も形式も違うけれど、そこに集まるのは「音楽を作りたい」「見せたい」「誰かの世界を聴きたい」という同じ熱です。
AIは夢を代わりに叶えるものではなく、もう一度夢の前に立つための道具なのかもしれません。
「スタートライン」という曲名が、この放送全体のキーワードのように響いていました。


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