【Sunoパ!】Ushizaruさんゲスト回|歌詞から映像へ、球体関節人類のAI MV制作術

Sunoパ!2026年7月23日 Ushizaruさんゲスト回
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AI Music Radio
べるぼ☂ / かなめ🦐 が届ける、AIで音楽を遊ぶ番組
GUEST ISSUE — USHIZARU
歌詞から画像へ、画像から動きへ。
世界を広げるAI MVの作り方。

2026年7月23日放送の「Sunoパ!」は、Ushizaruさんゲスト回
AIバンド「球体関節人類(きゅうたいかんせつじんるい)」の楽曲とMVを手がけるUshizaruさんを迎え、静止画から始まった映像制作の歩み、KlingやSeedance 2.0の使い分け、そして生成した映像を音楽に合わせて組み直す編集工程まで、AI MVの舞台裏をたっぷり聞きました。
放送で流れた4曲も、サムネイルと再生プレイヤー付きで紹介します。

GUESTUshizaruさんとは?
Ushizaruさん / 球体関節人類

AI音楽、画像、映像を横断しながら、独自の作品世界を形にするクリエイター。AIバンド「球体関節人類」では、耳に残る強烈な楽曲と、球体関節人形たちが躍動するMVを発表しています。
公式ポートフォリオには音楽と映像の仕事がまとめられ、Xでは新作や制作過程、イベント参加などの最新情報を発信しています。

音楽経験があったからSunoへ向かったのではなく、2024年の初夏ごろ、YouTubeでAI生成曲を目にしたことが入口だったそうです。
「自分でも曲を作り、発表できるかもしれない」。その発見から、歌詞、音、キャラクター、映像がつながる現在の表現へ進んできました。

JOURNEY静止画一枚から始まった、MVへの二年間

最初の半年ほどは、完成した曲に一枚の静止画を添えるスタイルでした。そこから、歌の場面ごとに画像を増やし、紙芝居やスライドショーのように構成する段階へ。さらに、Midjourneyで作った静止画をKlingで動かすようになり、2025年の初めごろから本格的な動画作品へ移っていきます。

けれど、突然「動画を作ろう」と飛び込んだわけではありません。曲を聴き、歌詞を読み、まず一枚か二枚のコンセプトアートを作る。そこから「このキャラクターなら、次にどう動くのか」を考える。静止画の時代から続くこの順番が、現在のMV制作にもそのまま残っています。

音からすぐ動画へ向かうのではなく、まず一枚の画像で作品の温度を確かめる。その画像が、キャラクターの動きと物語を引き出していく。
TOOLSKlingとSeedance 2.0、場面で使い分ける

番組では、映像生成ツールごとの個性にも話が及びました。複数のキャラクターを同じ画面で扱い、位置関係や連続するカットまで組み立てたい場面ではSeedance 2.0。一方、表情の変化やゆっくりした寄り、感情を静かに見せる一人のカットではKling。費用や生成時間も見ながら、欲しい演技に合わせて道具を選びます。

Klingの進化と自身の作品の変化を並べた振り返り映像が公式企画で選ばれたことや、渋谷の大型ビジョンで一分間の映像作品を発表した経験も紹介されました。技術の進歩を追いかけるだけでなく、その時点の道具で「自分の世界をどこまで見せられるか」を試し続けてきた歩みです。

LYRICS根っこはいつも歌詞。映像は書き切れなかった言葉

球体関節人類の歌詞は、一聴すると意味がほどけているようで、底には一本のテーマがあります。たとえばSNSならスマートフォン、周囲への同調なら目隠しをされた人形。歌詞の中に書き切れなかった比喩や感情を、MVでは色、構図、キャラクターの仕草へ広げていきます。

もちろん、生成AIが出してきた意外な動きに作品が引っ張られることもあります。ただし、予定と違うから捨てるのではなく、映像として面白ければ残す。最初に決めたテーマを芯にしながら、偶然のずれを新しい表現へ変える柔らかさが、球体関節人類の不思議な生命感につながっています。

EDITING一場面を3〜4回生成し、素材として刻む

MVに現れるものは、基本的に文章で明確に指示しているそうです。頭の中の場面を言葉にし、ChatGPTやGeminiで動画向けのプロンプトへ整える。それでも一度で決めず、一つの場面につき少なくとも3〜4回は生成し、使える動きや表情を探します。

生成された長い映像をそのまま置くのではなく、短く切り、順番を入れ替え、別の生成結果とつなぎ直す。音の立ち上がり、歌詞の切れ目、ドラムの一撃に映像を合わせて、初めて一つのシーンになる。放送から見えてきたのは、AI MVの完成度を決めるのが「何を生成したか」だけでなく、「素材をどう聴き、どう編集したか」だということでした。

AIが出した映像は完成品ではなく素材。音楽に合わせて選び、刻み、つなぐ編集が、生成物を作品へ変えていく。
☂ ・ ☂ ・ ☂ ・ ☂ ・ ☂
TRACKS今回紹介された楽曲
MUSIC SLOT 01
ダイナマイト☆超☆ファンダメンタリズム
球体関節人類 / Ushizaruさん
LOUD & POPPHONETIC LYRICSAI MV

ダイナマイト☆超☆ファンダメンタリズムの紹介サムネイル。楽曲ビジュアルとUshizaruさんのアイコンを使用

一曲目は、明るく突き抜けるサビと、デスボイス、ラップ、急展開が同居する「ダイナマイト☆超☆ファンダメンタリズム」。Ushizaruさんが好きなマキシマム ザ ホルモンをはじめ、ORANGE RANGEやゴールデンボンバーにも通じる、面白さと熱量を同時に押し込む感覚から生まれた一曲です。

制作ではSunoのExtendを重ねながら、狙った音に聞こえるよう日本語をカタカナや英語風の響きへ置き換えていきました。歌詞そのものはほぼ手書き。生成AIは同義語や韻の候補を広げる補助に使い、テーマとフレーズの最終判断は自分で握る。意味と音の両方を追い込む、球体関節人類らしい作詞術が詰まっています。

MUSIC SLOT 02
Only my soul
Chronoconnex / かなめ🦐
INNER VOICEWORDPLAYCHRONOCONNEX

Only my soulの紹介サムネイル

二曲目は、かなめ🦐によるChronoconnexの「Only my soul」。忙しさとストレスが重なった数日の感情を、日曜から月曜にかけて一気に歌詞へ落とし込んだ曲として紹介されました。

日本語の中へ英語のように響く言葉や同音の遊びを織り込み、密度の高いフレーズを畳みかける。Ushizaruさんも、言葉を詰め込みながらブレイクダウンへ向かう感覚に、球体関節人類との近さを感じたそうです。作り手同士の共通点が、オンエアを通してくっきり浮かび上がりました。

MUSIC SLOT 03
傘の下の君に告ぐ☂ (Remastered)
べるぼ☂
UMBRELLA PARADESTORY SONGREMASTERED

傘の下の君に告ぐ☂ (Remastered)の紹介サムネイル。Umbrella Paradeの3キャラクターと公式ロゴを使用

べるぼ☂からは「傘の下の君に告ぐ☂ (Remastered)」。小説『Umbrella Parade』のある場面、主人公ベル13世がレインエルフの少年・アマモリと出会う瞬間から生まれた物語歌です。

雨の街と一本の傘、その下で出会ったベル13世とアマモリ。小説の情景を音楽に移すことで、文章では読者の想像に委ねていた温度が、旋律と声を伴って立ち上がります。今回の紹介サムネイルも、作品の中心にいる3キャラクターとUmbrella Paradeの公式ロゴから制作しました。

MUSIC SLOT 04
介錯異っ血♡えくすキュン死ょなー!!(かいしゃくいっち♡えくすきゅんしょなー!!)
球体関節人類 / Ushizaruさん
MAXIMUM ENERGYLYRIC FIRSTAI MUSIC VIDEO

介錯異っ血♡えくすキュン死ょなー!!の紹介サムネイル。MVビジュアルとUshizaruさんのアイコンを使用

ラストは「介錯異っ血♡えくすキュン死ょなー!!」。音だけでは判別しにくい言葉が、歌詞を読んだ瞬間からその通りに聞こえてくる。表記、発音、リズムが一体になったタイトルから、すでに球体関節人類の世界が始まっています。

Ushizaruさんの曲は、現代社会の息苦しさや人の中にある負の感情を核にすることが多い一方、それを暗いまま差し出しません。むしろ過剰なほど明るく、激しく、楽しい曲へ反転させる。この曲も、歌詞をほぼ完成させてからSunoへ渡すスタイルで制作。制作中は口ずさみながら音数とリズムを確かめ、自分の身体感覚に収まる言葉へ整えていったそうです。

ENDING声で語ったから見えた、作品の奥行き

普段は作品とXの文章を通して発信することが多いUshizaruさんにとって、自分の声で制作を語る機会は貴重だったとのこと。歌詞からコンセプトアートを起こし、そこから動画へ広げ、生成した素材を音楽に合わせて編集する。ツール名だけでは見えてこない、MVが形になるまでの工程を聞くことができました。

曲から画像が生まれ、画像から動きが生まれ、その動きをもう一度音楽へ戻して編集する。球体関節人類のMVは、AIが一息で作る映像ではなく、往復を重ねるほど濃くなる作品です。次にMVを見るときは、キャラクターの一瞬の表情や、音とカットが重なる瞬間にも、ぜひ耳と目を向けてみてください。

— Sunoパ! —

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